どーも、AKです

ビジネスパーソンにも教養が必要、
という言説をよく聞きます。
そんな流れと、
もともと文化に親しんでいたり、
自らもイラストなどをやってたりしたので、
より表現の幅を広げたい、
などと思い「哲学」に興味を持ちました。

原書は読んでませんが、
入門書を読んでます。
今も読んでる最中で、分かったことと言えば、
哲学者がひたすら思考して出した結論は、
「そりゃそうだろ」としか思えないモノだったりします。

デカルトが、ありとあらゆる事を疑い続けて、
最終的に考え事をしている自分だけは真実だと気づいて、
「われ思うゆえにわれあり」と言った話とか…

ただ、
常識とされていることに疑いをかけて見ること、
ひたすら思考し続ける姿勢は大切と思いました。
それは物事を批評的に見ることだし、
世の中をよりよくしていくためにも必要な姿勢と思います。
ひるがえって、現代社会はどうか?

例えば、
学校にはクーラーが無く、夏場は暑くてたまらないとします。
現状を疑い、
思考の結果、「暑いのでクーラーを設置しました」と出てきても、
「そりゃそうだろ」でしょう。
しかし、
「学校にはクーラーは無用。」 
「昔は我慢したものだ!」
「心頭滅却すれば火もまた涼し!」
という主張に疑う姿勢を表明していかなければ、
学生が暑さによって生命の危機にさらされてしまうのではないでしょうか?

疑う姿勢、批評的に見る姿勢は大切だと思います。
ただ、
社会的意義があればまだしも、
ほどほどでいいとは思いますが…


●オススメの哲学入門書
そんなわけで、
「哲学」入門書として最適と思う2冊を紹介します。


・史上最強の哲学入門
面白かった。
バトル漫画「グラップラー刃牙」風の切り口で、
オレの論が強い、いや、オレの方が強い、
みたいに、哲学者とそのコンセプトを交互に紹介していきます。
一番強い「論」は誰か?という明快なコンセプトなので、
まさにバトル漫画を読んでいるような面白さがあります。
これは哲学を全く知らない自分にピッタリで、
この切り口ならノリが分かるし、
むしろ哲学者をバトル漫画として描いても面白いのではないか?とすら思いました。

印象的な哲学者入場シーン
――――――――――――――――――――――――――――
儲けたいからここまで来たッ!
「見えざる手」の根拠、いっさい不明!
アダム・スミスだ!!

デカカァァァァいッ!!説明不要!!
哲学界の大巨人アリストテレスだ!!

国家は王のもの、
邪魔する奴はリヴァイアサンで思い切り殴るだけ!
ホッブズ!!

(史上最強の哲学入門/飲茶)
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・武器になる哲学
著者はコンサルティング経験から、
使える哲学コンセプトを精選して紹介しています。
序盤に哲学を学ぶメリットや、他の入門書との違いを紹介し、
あとはコンセプト50個ごとの紹介が始まります。
とても分かりやすいし面白いです。

詳しくは本書で確認してもらうとしますが、
面白かったのが「ルサンチマン」の項目。
――――――――――――――――――――――――――――
ルサンチマンを抱えた個人は、その状況を改善するために
次の二つの反応を示します。
①ルサンチマンの原因となる価値基準に隷属、服従する
②ルサンチマンの原因となる価値基準を転倒させる
(武器になる哲学/山口周)
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●まとめ、主張
長い原書を読むにしても、
その前に哲学全般を一辺に体系的に知りたい、
と言う方には最適と言えるでしょう。
実際、
哲学の「て」の字も知らない自分が言うので間違いありません。

人生100年いや、もしかしたら200年かもしれません。
学びなおしをするなら、
「哲学」に触れてみてはどうだろうか?
別の本で読んだことですが、
個人と政治の関わりについて、
ロック、ホッブスくらいは最低限度読んでおくべし、
という言説も見知っていて、興味がありました。
気長に「哲学」という切り口で
人類の歴史を俯瞰してみるのも一興かと思いました。

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それでは、ごきげんよう(^O^)/